1. I AM WHAT I AM (Parts 1&2)..........4:35 LISTEN
  2. SOULSISTERS (OF THE WORLD UNITE)..........5:22 LISTEN
  3. HE'S MINE..........2:45 LISTEN
  4. IT'S HER THING*..........6:37 LISTEN
  5. (LET A SISTER COME IN AND) WRAPP THINGS UP (Part 3)..........5:13
  6. SAVING MY LOVE FOR MY BABY..........3:00
  7. GIVE IT UP OR TURNIT A LOOSE (Parts 1&2)..........5:37
  8. EVERY LITTLE BIT HURTS..........4:16
  9. WE SING SOUL*..........4:00
  10. PEACE IN THE VALLEY..........6:24
合計演奏時間  48分22秒
*.....Instrumental

発売: SHOUT!/販売:P-VINE/SHOUT-201

2,415yen(tax in.)
with Osaka Monaurail
June 8,2007
Club Quattro, Shibuya

 

"FUNKのファーストレディ"・"ソウルシスターNO.1!!"

マーヴァ =ホイットニーは、 「ゴッドファーザーオブソウル」ことJAMES BROWNが最も輝いていた60年代後半、JBファミリーのトップ女性歌姫として君臨した。合計約20枚のシングルと、泣く子も黙るファンク名盤アルバム『IT'S MY THING(1968年)』そして壮絶なライブ盤『LOWDOWN LIVE AT THE APOLLO(1969年)』を残したFUNKミュージック最重要女性シンガーだ。
(→マーヴァ =ホイットニー プロフィール
Marva Whitney and James Brown
July 6, 1967
Apollo Theatre





          
2006年夏、奇跡の日本ツア-!!
 マーヴァは、この数年で見事なカムバックを果たし、度々のヨーロッパツアーを精力的に行っていた。そして、彼女の「当時は、(声で)ガラスも割れたわよ」と言うパワフルな歌声が健在であることを示すため、ついに本年 2006年、奇跡的な日本ツアーが実現した! 渋谷クアトロをはじめ全国6カ所を巡り、日本のファンに驚愕と感動と異常な興奮をもって迎えられた。そのツアーを企画・実現し、バックバンドを務めあげたのが、日本そしていまや世界を代表するオーセンティックFUNKグループ、オーサカ=モノレールである。90年代初頭より15年にわたって、60年代後半のJAMES BROWNサウンドを執拗なまでに追求し続けてきたオーサカ=モノレールとの最高のコラボレーションで、往年のヒット曲と新曲を披露した。

 

36年振りのドリームサウンド!!

そのツアーの合間をぬって録音されたのが本作である。オーサカ =モノレールの中田亮が、マーヴァの親友でありマネージャである、SOULPOWERプロダクション(ドイツ)を主宰するDJ PARIとともに共同プロデューサを務めている。そして、オーサカ=モノレールとファンキーデーヴァによるFUNKのドリームサウンドがここに実現した! 36年振りのアルバムという形で日の目を見る。ヨーロッパ・アメリカ・日本のファンクシーンで話題となることは必至のアルバムである!!

Recording 'Soulsisters'
June 6, 2007
Terra Studios, Akasaka




    

曲解説 ( text: 中田亮)

1. I AM WHAT I AM (Parts 1&2)

この曲は元々、東京で僕たちが既に録音していたトラックでした。マーヴァサイドからコンタクトがあって、ツアーの計画と並行してアルバムをつくろう、ということになり、さらには、ツアーに先駆けて何か音源を発表しよう、ということになりました。そこで、僕たちが既に録りためていたたくさんのトラックの中から5〜6曲を選んでマーヴァに送り、その中から気に入ったものを選んでもらうことにしたのです。そうしてカンザスシティにデータを送り、現地のスタジオでボーカルトラックを録音したのです。当日も歌詞の構想や、曲の構成、そして編集の具体的な作業まで、e-mailや電話などでやりとりしながらすすめたので、僕はその現場に居合わせなかったにもかからわず実に妙にエキサイティングなレコーディングとなりました。そうして完成したのがこの曲です。先に発売していたシングルレコードのほうはツアー中でほぼ完り切れてしまいました。実に彼女の復活第一作となった記念すべき1曲です。

2. SOULSISTERS (OF THE WORLD UNITE)

僕がとても気に入っている曲です。演奏がとても変わっていて、ドラムやトランペット、バリトンサックスが飛び跳ねるように目まぐるしく飛び回るようなアレンジになっています。元々、マーヴァが東京・赤坂のスタジオでの録音の前の日にホテルで書いた歌詞に、前からあたためていたこのアイデアをあてはめて完成しました。歌詞は「世界のソウルシスター(黒人女性)たちよ、団結しよう!」っていう内容です。ms soulsisters all over this land / we gotta love our manというのがメッセージで、すこしばかり複雑なブラックコミュニティの男女関係について歌っているようです。

3. HE'S MINE

これはカヴァー曲で、オリジナルはあの「ザ・プラターズ」です。実は彼女は80年代前半にプラターズの女性リードシンガーとして活動していたことがあって、ツアーも頻繁に行っていました。FUNKシーンでも知られていない意外な事実です。そんな中で日本にも来ていたことがあったのですが、レアグルーヴ運動(70年代のソウル/ファンクをクラブで聴く、というムーヴメント)よりも更に前のことですから、マーヴァホイットニーを記憶している人はとても少なかったのです。ちなみに、久しぶりに日本にきたマーヴァは、車の窓の外をみながら「キモノを着ている女性が少なくなったみたいねえ。」とつぶやいていました。

4. IT'S HER THING

これはトロンボーン・平石がタイトなスケジュールの中でつくってきてくれた1曲です。マーヴァのアルバム収録用のインスト、ということでこのタイトルにしました。言うまでもなく、彼女の代表作「IT'S MY THING」をもじったオマージュとしてのタイトルです。オーサカ=モノレールのホーンのタイトさ、それからリズムセクションのアンサンブルの妙をかもしだす、いいインスト曲をつくりました。曲を聴いてもらえば分かるかもしれませんが、この曲のリズムアンサンブルの原型は、6月のマーヴァとのツアーの中でつくりだされていたものです。

5. LET A SISTER COME IN, AND WRAPP THINGS UP (Part 3)

これも1曲目と同様、東京ーカンザスシティのコミュニケーションで制作されました。長いタイトルですけれども、いろいろ意味を持たせています。WRAPPというのは、無論、RAPのことです(70年代当時は「RAP」ではなく「RAPP」と綴っていましたから、WRAPではなくWRAPPになっています)。実は、このトラックのオリジナルテイクでは、つい先日惜しくも急逝した親友・リン = コリンズのことを喋っていました。彼女と初めて会った日のこと、その後の2人の関係などを語ってくれたのですが、あまりにもパーソナルな内容のため、マーヴァとしては「現時点では発表したくない」ということだったので、ここには Part 3のみしか収めませんでした。いつか、発表できる時がくるのを待ちたいと思います。

6. SAVING MY LOVE FOR MY BABY

これはマーヴァのセルフカヴァーです。彼女がJAMES BROWNのところへ加入して最初に行ったセッションからで、初のシングル「YOUR LOVE WAS GOOD FOR ME」のB面に入っていた曲です。これを演りたい、というのはマーヴァの意見で、もちろん僕たちはそれに従いました。フロアによさそうないいビートがでていて、とても気に入っています。この曲では、大阪のユリちゃん(from アーガイル)、タミークールの両名がコーラスで参加してくれています。それからピアノをUltra Livingの野中太久磨さんにお願いしました。

7. GIVE IT UP OR TURNIT A LOOSE

ご存知JAMES BROWNの1968年のファンククラシックです。僕たちもよくライブで演奏します。セッションでのカットはなんと18分にも及びました。なかなかドライブ感があってとても気に入っています。マーヴァも後半にすすむにつれてどんどん勢いを増していく感じがとても伝わってきます。それから、この曲の最後のところで、ちょっとJAMES BROWNのことを歌っている部分があって、言葉を選んで、彼女はジェームスにメッセージを送っているようです。それは追ってPart 3やPart 4を発表する時期がきたら、さらに明らかになるでしょう。そんなことよりなにより、このトラックはちょっとした事件ではないですか? 'GIVE IT UP'のマーヴァのヴァージョンです!

8. EVERY LITTLE BIT HURTS

グラディス=ナイトや、アリシア=キーズといった歴代の女性ソウルシンガーが採り上げてきたクラシックです。これもマーヴァの発案でした。こういった曲を上手に演奏するのはとても難しいと思うのですが、なかなかオーサカ=モノレールも頑張りました(笑)。僕たちのマーヴァとの数週間の中で思ったのは、彼女はとても女性らしい考え方をもった人、ということです。男勝りの気強さもあるのですが、根っこのところは、とても女性らしい人です。カンザスからは少し離れたLAに住む息子のことを案じ、そして近くに住む80歳を超えた母親に出来る限り会いにいく、という一人の女性の姿も垣間みることができたのでした。

9. WE SING SOUL

実はマーヴァのファーストアルバムは『I SING SOUL』というタイトルで、1968年にリリースされる予定で、既にジャケットも含めて完成していたのです。ところが、そこには収められていなかった別の曲「UNWIND YOURSELF」がヒットし、マーヴァのプロモーション方針が、「バラードの歌い手」から「ストロングなファンクシンガー」ということに変更されました。そんなわけで別のアルバムを発表することになったのです。そして名盤「IT'S MY THING」がリリースされ、「I SING SOUL」のほうはオクラ入りしたのです。ハードなJAMES BROWNコレクターの間では、存在したかどうかも判らない、誰も聴いたことのない謎のアルバムとされていました。それがほんの数年前になって発見され、それは近々リリースされる予定です。

10. PEACE IN THE VALLEY

ツアー中(そしてアルバム制作期間中)に、敬虔なキリスト教徒であるマーヴァは「ゴスペル曲をアルバムにどうしても1曲だけ収録したい」と繰り返し主張していました。
彼女が選んだのがこの古いポピュラーなゴスペルソングです。マーヴァは、3番目の歌 詞の部分が一番お気に入りだそうです。

(その谷では)熊は優しくなる
オオカミも静かになる
ライオンは羊と一緒に横たわる
野生の獣たちは小さな子供に導かれて
そして私は生まれ変わる
いまの私という生き物から

一日前のホテルの部屋でバンドアレンジを考えあったのですが、最終的にはピアノソロでマーヴァがいつも教会でやっているように演るのが一番いいだろう、ということになりました。毎週、彼女の母親の教会で歌うマーヴァの姿がここに収録され、まさに「I AM WHAT I AM」というアルバムのタイトル/コンセプトの表れた、アルバムの締めくくりとなりました。40年近い時を経て、もっとも彼女らしいアルバムをつくることができ、その現場に居合わせたことを光栄に思います。



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